ユーザスタイルシート

さて、ユーザスタイルシートとは。たとえるならば、メガネです。ウェブページを、見ている人が見やすいように自分で調整できる、そんな機能を提供してくれます。

一般的には、CSS(カスケーディングスタイルシート) という形式で記述をします。現在はまだ過渡期なので、微調整くらいにしか使えませんが、使いようによっては、より快適なウェブブラウズができるようになります。

CSS
HTML などの文書を、どう表現するか定義する言語。MacIE のような視覚ブラウザの場合は、見た目を指定する。

何ができるか

などなど、深刻な悩みから、一見わがままにしか見えない事まで解決できてしまいます。

作る、選ぶ

  1. まず、自分の好みの設定を記したユーザスタイルシートファイルを作ります。作るには、テキストエディタを使いましょう。SimpleText でもできます。一応、ファイル名末尾に拡張子 .css を付けておきます。
  2. Webコンテンツ設定の画面から、 独自のスタイルシートのチェックを入れ、作ったユーザスタイルシートを選択しましょう。
  3. その設定がブラウザに反映されます。

サンプル

これらのサンプルは、順番はほぼ関係なくコピペでつなげて使えますので、どうぞいろいろ試してみて下さい。

サンプルが充実した他のサイトも併せてご覧あれ。

行間を広くする

MacIE は行間が詰まって読みにくい と、不満の声をよく耳にします。ですが、たったこれだけの記述で行間を広くできます。1.5 の部分をいろいろ変えてお好みの行間に。

body {
line-height : 1.5 ;
}

このスタイルシートを適用すると、デフォルトに比べて同じ画面に表示される文書量は減りますが、やや読みやすくなるような気がします。

特に Mac OS X のヒラギノフォントを既定のフォントに指定した場合、デフォルトのままでは文字がかぶってしまうほど接近するので、必須かも。

HTML を知っている方はお気づきだと思いますが、body 内の要素の line-height (行の高さ)を 1.5 倍 にする、といった形式で指定します。CSS は使う言葉が平易なので、覚えやすいですよ。

文字の大きさを固定する

大きくするも小さくするも自由自在。

* {
font-size : 20px !important ;
}

!important と付け加えることで、ページ制作者の指定したスタイルよりも優先され、ユーザスタイルシートで完全に上書きすることができます。

*全称セレクタです。すべての要素に指定できます。

文字の太さを固定

* {
font-weight : normal !important ;
}

こんな感じで。

太文字を別のフォントにする

同じフォントでウェイトが違う物があれば、きれいに太字に表示させる設定もできます。例えば、標準のフォントが ヒラギノ角ゴ Pro W3 であれば、以下のように。

b, strong, h1, h2, h3, h4, h5, h6 {
font-weight : normal !important ;
font-family : 'ヒラギノ角ゴ Pro W6' ;
}

MacIE の CSS バグ回避

MacIE の CSS 対応はかなり良いものですが、使われると崩れてしまうような指定のしかたがまだあるのも事実です。しかしそれさえもユーザスタイルシートで直せるのです。

p,li,dd {
letter-spacing : 0 !important;
}
pre {
overflow : visible !important ;
}

…やべ。これだけしか直せてない。

自分が使っているのを晒してみる

はっきり言って、指定しすぎ。けれども、制作者がスタイルを定義していない HTML もそれなりに見られるという、それだけのメリットがあります。

メガネですから、自分がどう見えても構わないなら、どう指定しても良いので。

簡易ユーザスタイルシート生成装置

設定できる項目は少ないのですが、JavaScript で作ってみました。フォームから選択するだけでユーザスタイルシートを書き出します。その結果はテキストエディタにコピペしてそのまま使えます。

CSS を覚えてみる

ウェブサイトを作っていて、HTML をある程度知っている方は、CSS を覚えてみてはいかがでしょう。メンテナンスと新規文書作成が非常に楽になって、私のようなモノグサにはぴったりだったりします(笑)。

そんなわけでこの一連のページも、CSS で見た目を作っています。

MacIE で使えないユーザスタイルシートの記述

まとめきれないので、メモ程度で。

「ユーザスタイルシート」についてメッセージ送信


編集: 元1(実は信者気味)